TOP > 英会話 自己投資 検証!実際にやってみた > 【激ムズ】令和の英語試験?元英語講師がCNN英語検定を受けてみた
英語を勉強するにあたり、TOEICなどの英語試験を受ける人も多いと思います。
TOEICを始めとする英語試験では、自分の英語レベルを数値として見ることができるので定期的に受けることをおすすめします。
様々な英語試験がある中、これから新しく始まるのがCNN英語検定です。
CNN英語検定は、2020年11月から本格的に始まる新しい英語検定です。
名前にも入っている通り「CNN」が試験問題に大きく関わっています。
CNN (Cable News Network, Inc.)
アメリカのテレビ局。 1980年に設立された,世界初の 24時間ニュースを専門に流すテレビ局。10年あまりで既存のアメリカ3大ネットワークのCBS,NBC,ABCに比肩する報道機関に成長した。さらに国際報道を強化して世界 150ヵ国以上に配信する世界的メディアとなり,湾岸戦争勃発の際には第一報をイラクから伝えて世界の注目を集めた。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
問題は全て、実際にCNNで放送された英語ニュースから作られています。
本物のニュースが問題ということは、出題される英語は実用的かも?でも難しそう…
CNN英語検定が本格的に始まるのは2020年11月からなので、問題傾向や難易度、口コミを調べても限られた情報しかありません。
しかし現在、期間限定でCNN英語検定の無料プレテストが受けられるので、実際に受験してみました!
このプレテストは、問題数や制限時間は実際のCNN英語検定と同じらしいです。
かなこ
タダで試験を全部体験できるなんて!
最高じゃないか!!!
今回はCNN英語検定のプレテストを受けてみて分かった、問題傾向や難易度などを徹底解説します!
このページの目次
CNN英語検定には2つのパートがあります。
それぞれ以下の4種類の問題が出てきます。
出典:https://www.asahipress.com/cet/faq.php
CNN英語検定で出題される問題は全て、実際に放送されたニュースから抜粋されています。
問題はリスニングの最初の問題を除いて、全て選択式の問題です。
リスニングの「空所補充」問題のみ、英文を聞きながら空欄に入る英語を打ち込んで回答します。
制限時間はリスニングが27分間、リーディングが20分間です。
しかし一般的な英語試験とは違い、回答したらすぐに次の問題に進むことができます。
そのため実際には上記の時間よりも早く終わることもあり得ます。
かなこ
CNN英語検定、絶対難しいでしょ…(汗)
「実際に放送されたニュースから抜粋」という時点で難易度高めな予感が…
でもせっかく無料で体験できるので、腹をくくって申し込んでみました。
まずは公式ウェブサイトから無料体験の申し込みをすると、
メールで受験ID、パスワード、試験ページのURLが届きました。
URLをクリックすると、CNN英語検定の公式サイトに移ります。
赤い「受験する」ボタンを押すと、下のログインページに移ります。
メールに書いてあったIDとパスワードを入力してログインします。
そして次のページの「テスト」ボタンを押すと試験が始まります。
リスニング問題では、いきなり手加減なしの高レベル問題にぶち当たりました…
さすが実際の英語ニュース、出題される問題の英語はとても早口でした。
音声が一瞬で放送され、内容をかみ砕いているところで選択肢を選べという放送が流れるという…
ニュースの録音を何も加工せずそのまま持ってきた印象を受けました。
そのため録音の英語が速かったのはもちろんですが、中継のシーンでスピーカーの声が少しこもっていて聞き取りにくかった部分もありました。
1番難しかったのは、最初の空欄補充問題でした。
CNN英語検定では唯一の記述問題です。
放送される音声の文字起こしが画面に映し出され、各問題の1単語(フレーズ)だけ空欄になっています。
音声を聞き取って、その空欄に入る単語を実際に打ち込むという問題でした。
まず放送される音声が速くて聞き取れなかったのですが、たとえ聞き取れたとしても単語を正しいつづりで入力しなければなりません。
かなこ
あれ、、、このつづり何だっけ…?
制限時間もある中、何度も焦りました(汗)
リスニングが終わったら、次はリーディング問題です。
大半は長文を読んで、その内容に1番当てはまるものを選ぶというものでした。
英検やTOEICなど、他の英語試験でもよくある問題形式ですね。
リスニング問題とは違い、リーディング問題は次の問題に進まなければ何度も読み返すことができます。
(※次の問題に進むと戻れません。最後に全問題を確かめることもできませんでした。)
その分比較的自分のペースで解くことができたと思います。
…それにしてもこっちも難易度が高い!
長文のボリュームは比較的多い方だったと思います。
問題で出てくる単語も、問題によってはアカデミックなものもありました。
リーディング問題も、過去に放送されたニュースを加工なしでそのまま持ってきたのだと思います。
リーディングの最終問題を回答して次のページに行くと、いきなり結果発表でした!
合計点数が100点満点で出ました。
リスニングとリーディングそれぞれの点数も書いてあります。
大抵の英語試験は、結果が届くまでに最低1週間は待つ必要があります。
すぐに結果が出るのはとてもありがたいなと思いました。
今回てんやわんやしながらもCNN英語検定を受験してみました。
このプレテストを通して、CNN英語検定は他にはない強みを見つけることができました。
かなこ
CNN英語検定ならではのメリットをご紹介します!
CNN英語検定の1番のメリットは、オンラインで受験できることです。
多くの英語試験は「本会場」と呼ばれる指定の会場に行って受験します。
試験会場内ではピリッとした緊張感に包まれますが、あまりにも緊張しすぎて自分の力を十分に発揮できないことも…
一方CNN英語検定はネット環境さえあれば、好きな場所で受験できます。
実際に筆者は、自宅で部屋着のまま受験しました(笑)
オンライン受験ということは、試験中のカンニングが心配ですよね…
確かに違うタブを開いて、問題で出てきた分からない単語をネット検索できそうです。
しかし実際に受験してみたところ、CNN英語検定は制限時間が短くて問題のボリュームもあるので、試験中にネット検索する余裕はない印象を持ちました。
他の英語試験に比べて試験時間が短いところも、CNN英語検定のメリットです。
他の英語試験だと、試験時間が2時間前後と長丁場になることが多いです。
それに比べてCNN英語検定は1時間以内で終わります!
しかも試験時間は合計で47分ですが、これはあくまで制限時間です。
回答したらすぐに次の問題に進めるので、実際にはこれより早く試験が終わることもあります。
実際に受けてみると、あっという間に試験が終わった気がします。
長時間じっと座っているのが苦手な筆者には大助かりでした。
大抵の英語試験は、受験してから結果が出るまで時間がかかります。
早くても1週間待つ必要があります。
その一方でCNN英語検定は、受験してすぐに結果が分かります。
しかもどの問題が正解で間違っていたのか、1問ずつ確認することもできます。
気になる問題はクリックすると、詳しい解説も見ることができます。
試験の内容をまだ覚えている間に、問題を1つひとつ確認できるのは本当にありがたいです。
そして何よりも、本当に使える英語力を試せるところも大きなメリットです。
これは特に、最初のリスニング問題で感じました。
多くの英語試験で出題されるリスニング問題では、ゆっくり、はっきりとした発音で話された英語を音源として使われることが多いです。
たまにニュース番組をテーマにした問題も出てきますが、これはあくまでニュース番組「風」です。
まずスラングは出てきませんし、試験レベルによって簡単な言い回しが使われていたり、長さが短めになったりしています。
つまり出題側が作成した台本にすぎません。
そのためリスニング問題の英語が聞き取れても、洋画やニュースで話すネイティブスピーカーの英語が聞き取れない…ということもあります。
その一方でCNN英語検定のリスニング問題は、手加減なしでした(汗)
さすがニュース番組から抜粋しているだけあって、出題される問題の英語は実際にネイティブスピーカーが話すマシンガントーク英語でした。
もちろん、いろいろなアクセントの英語も出てきました。
実際に放送された番組の録音を、何も加工せずにそのまま流しているようでした。
したがって、CNN英語検定の難易度はとても高いです。
しかしその分CNN英語検定で高得点が取れるようになると、本当に使える英語が身に付くと思います。
従来の英語試験にはないメリットがあるCNN英語検定ですが、もちろんデメリットもあります。
「英検3級は、中学卒業レベル」
「TOEIC600点は、○○会社の幹部レベル」
このように多くの英語試験は、試験の点数を通して自分の英語レベルを把握することができます。
英語試験の公式ウェブサイトに、そのような比較表が載っていることが多いです。
しかしCNN英語検定の公式サイトには、このような比較表が載っていません。
そのためCNN英語検定を受験して点数が出ても、自分の英語レベルがどれくらいなのか分かりません。
筆者も実際に体験プレテストを受検したので、テストの点数は出ました。
100点満点中、78点でした。
点数は出たものの、自分の英語レベルがどれくらいなのかは判定されなかったのが残念でした…
CNN英語検定では点数は出るものの、自分の点数だけでは具体的な英語レベルが把握しづらいです。
ということは「英検では○級くらい」「TOEICでは○点あたり」といった換算も難しいです。
突然ですが、想像してみてください。
あなたはとある会社の採用担当者です。
毎日、面接で就活中の大学生とたくさん会って話します。
今日は1人の就活生がやってきました。
どうやら英語力にはとても自信があるようです…
あなた
英語が得意なんですね。
何か英語の資格は持っていますか?
就活生
はい!CNN英語検定70点です!
あなた
し、CNN英語検定…?
それはTOEICだと何点くらいなの…?
CNN英語検定はこれから新しく始まる英語試験なので、世間での知名度は高くありません。
そのためCNN英語検定の結果を言われたところで採用担当者もピンと来ません。
このようなケースは、もちろん他の英語試験でも起こります。
たとえば筆者のようにアメリカに留学している人は、TOEFLの点数は持っているものの、TOEICは受験したことがない人が多いです。
しかし採用担当者の多くは、留学志望者しか受験しないTOEFLの点数を言われたところでピンと来ません。
そんな時は、知名度の高い英語試験の点数に換算することが多いです。
たとえば就活では、採用担当者がより把握している実用英語技能検定(英検)やTOEICの点数に換算するとよいでしょう。
実際にネットで調べてみると、下のような試験結果の対照表を確認することができます。
出典:文部科学省 民間の英語資格・検定試験の大学入学者選抜における活用実態に関する調査研究事業(概要)
このように、1つの英語試験の結果が分かると、他の英語試験でどのレベルなのか把握しやすいことが多いです。
しかしCNN英語検定の公式サイトには、他の英語試験との比較表が載っていません。
CNN英語検定を受けても「点数は分かったけど…それで…?」ともやもやが残ってしまいます。
また難易度があまりにも高すぎるため、受験対象者が限られるのでは?とも思いました。
公式サイトには、対象レベルについてこのように書かれています。
高校生レベルから上級レベルまでを対象としています。英検2級、TOEIC550点以上を想定していますが、実際に使われている生の英語ですので、難易度はやや高めです。
CNN英語検定で高得点を取るには、英語力を磨くだけではなく時事問題も理解しておく必要があります。
しかもリスニング問題は実際のネイティブスピーカーによるマシンガントークです。
英検2級は高校卒業レベルと言われていますが、英語が得意な高校3年生や大学生にもCNN英語検定はハードルが高いと思います。
英語初心者や中級者がCNN英語検定を受験すると、あまりの難しさに英語学習のモチベーションが下がってしまう人も出てくるのではないでしょうか…?
CNN英語検定は難易度がとても高いです。
5段階評価にすると、難易度は★★★★です。
TOEICに比べると圧倒的にリスニングがマシンガントークで、問題で出てくる単語やフレーズもレベルが高いです。
しかし海外留学する人が受験するTOEFLに比べると受験時間も短く、問題数も少ないです。
リーディングで出てくる読み物の長さも短かったので星4つにしました。
CNN英語検定はTOEFLに比べると敷居は低いものの、それでも難易度は高いです。
かなこ
CNN英語検定はこんな人におすすめ!
字幕なしで洋画や英語ニュースを見れるようになりたい人には、絶好のチャンスです。
CNN英語検定のリスニング問題で高得点を取るには、ネイティブスピーカーがいつも話す英語に耳を慣らす必要があります。
また様々なアクセントや、日本でいう方言のような言い回しも出てきます。
そのためリスニング問題の音声を聞き取れるようになると、洋画も字幕なしで聞き取れるようになりますよ。
将来、海外留学がしたい!外国で働きたい!
そんな人にもCNN英語検定はおすすめです。
CNN英語検定で出題される問題は、全て時事問題です。
時事問題を英語で理解できると、留学先でとても有利です。
例えば筆者が住んでいたアメリカでは、政治や社会問題に興味がある学生がたくさんいました。
しかし筆者は時事問題のキーワードを英語で理解していなかったために、周りの話についていけなくて何を話しているのか分からない…といった苦い想いを何度も経験しました。
また大学の授業でも時事問題はよく出てくるので、時事問題を英語で理解することは大切です。
CNN英語検定に向けて勉強することで、留学への第一歩になりますよ。
また海外留学するにはTOEFLやIELTSを受検しなければなりません。
筆者はアメリカに留学したため、アメリカ留学志望者が必要なTOEFLを受検しました。
しかしTOEFLではアカデミックで難しい英語がたくさん出てきます。
理系のながーい専門用語も出てきます。
しかもリスニング問題もリーディング問題もとても長く、受験時間も2~3時間ととても長いです。
それに比べるとCNN英語検定は受験時間がとても短いので、TOEFLやIELTSを受ける前にCNN英語検定である程度英語に慣れておくのも1つの手だと思います。
それでもやはり、CNN英語検定はとてもハードルが高いです。
CNN英語検定を受験する前に、まずはTOEICを受検することをおすすめします。
特に英語初心者やTOEICを受けたことがない人は、TOEICを最優先してください。
CNN英語検定は難易度が高いのはもちろんのこと、現段階でCNN英語検定の点数だけでは自分の英語レベルを把握することが難しいです。
TOEICは受験結果の点数が10点~990点まで幅広く、「〇点を取るとこれくらいのレベル」といった指標も細かいです。
そのためTOEICを受検することで、現段階の自分の英語レベルを細かく把握することができます。
またCNN英語検定の問題は全てニュースからの抜粋ですが、TOEICの方が日常生活で使う英語が多く抜粋されています。
例えばリーディング問題にはイベントのポスター、水道代の請求書、Eメールなどが出てきます。
TOEICも実用的な英語がたくさん出てくるので、まずはTOEICを受検するだけでも十分だと思います。
CNN英語検定は、TOEIC550点以上の人を対象にしています。
ある程度TOEICを受けて600点以上取れるようになってから、CNN英語検定に挑戦したほうが無理なく英語学習がつづけやすいですよ。
今回は今年から新しく始まる、CNN英語検定を検証しました。
今回受験したプレテストは期間限定の実施だったため、現在は体験することができません。
しかしこの度、第2回プレテストの実施が決定しました!
次回のプレテストの申し込みは7月6日(月)から始まります。
もちろん無料です!
しかもプレテスト受験者には、ニュース頻出単語・フレーズを覚えられる冊子ももらえます。
自分の英語がどれくらい世界で通用するのか、ぜひCNN英語検定を体験してみてくださいね。
プレテストの申し込みや詳しい情報は、下のボタンをクリック!↓
文房具とカフェとお昼寝をこよなく愛する広島女子
大学時代、アメリカに留学していたため英語のマシンガントークが大の得意
現在は非常勤講師(英語)をしながらライター・編集・日英翻訳など幅広い分野に挑戦中
過去に受験した英語試験: